ライティングスキル

Webライターってオワコン?AI時代に必要とされるライターの特徴と仕事内容とは

初めまして。在宅ワークで月収30万円を目指している、田舎暮らしママのえみこです。

在宅ワークに興味を持って検索をすると、比較的始めやすい職種としてWebライターが紹介されていることが多いですよね。

現在、事務や経理のお仕事をしているという方なら、PC作業自体は慣れていたり、メールや報告書などで文章を書く業務があったりするので、「ライターなら私にもできるかも」と思う方もいるのではないでしょうか。

クラウドソーシングサイトでも「未経験OK」「副業OK」と記載されているお仕事も多いです。

一方で「SEOライター」や「コピーライティング」というキーワードで説明されていることも多く「なんのこと?」と疑問に思っていませんか?

専門的な言葉が書かれていると、なんだか難しく感じて躊躇してしまいますよね。

今回はそんなあなたのために、ライターというお仕事について初心者でもわかりやすく説明します。

また最近はAIの進化も著しく「AIを使ったライティング」という募集も見かけます。

AIを使ったライティングってどんなものなの?
そもそもAIで文章が書けるなら今からライターに挑戦しても無駄なのでは?

という疑問にもお答えしていこうと思います。

ぜひ最後まで読んで、ライターのお仕事とこれから必要とされる条件について理解してください!

ライターとは?どんなお仕事なの?

文章を書く仕事と言っても、実はいろいろな種類があります。はじめにその種類と特徴をご紹介します。

Webライターと紙媒体の違いって?

まずどんな媒体に載る文章なのかで、大きく2つに分かれます。一つは昔からある書籍や雑誌、新聞などの紙媒体の文章です。そして2つ目はネット上のメディアに掲載されたりSNSに掲載されたりするWebの文章です。

主な違いについては以下の表にまとめました。

Webライター 紙媒体ライター
届ける場所 インターネット上(ブログ、メディア、SNSなど) 雑誌・新聞・パンフレットなど
読まれ方 流し読みされやすい 手に取ってじっくり読まれる
文章の特徴 ・結論ファースト
・キーワード重視
・検索されやすい構成
・ストーリー性重視
・導入や展開の流れが丁寧
目的 ・検索上位を狙う
・集客や商品購入につなげる
・ブランドイメージや世界観の表現
・読者に感動や共感を届ける
仕事獲得方法 ・クラウドソーシングやWeb媒体経由
・未経験からでも始めやすい
・出版社や編集部とのつながりが重要
・ある程度の実績やセンスが求められる
収入の傾向 継続案件が多く単価アップしやすい 1本ごとの単価は高めだが、継続性は少なめ

 

具体的な仕事内容をやさしく解説

未経験者が始めやすいという点から、今回はWebライターに絞って解説していきます。

実際にどんな内容の仕事があるのでしょうか?ここでは難易度別に一気に紹介します。

難易度★

商品レビュー・口コミ作成

実際に商品やサービスを使ってみた感想を書くお仕事。 自分の言葉でOKで文章量も少なめなので未経験者にとって始めやすい内容です。

ブログ記事の感想や体験談

実体験をもとに書く記事です。旅行や観光スポットの体験記事などがあります。

SNS投稿用の文章作成

InstagramやXの投稿文などです。SNSが好きでトレンドに敏感な方には取り組みやすい仕事です。

簡単なデータ入力+文章化

商品情報をもとに説明文を作成するお仕事で、具体的にはECサイトの商品説明文があります。定型文に沿って書くことが多いので、初心者でも始めやすいです。

難易度★★

SEO記事の作成

検索で上位を狙うための記事を書く仕事です。どんなキーワードで検索上位を狙うのかなど、調べてまとめる力が必要になります。

インタビュー記事

インタビューを行なったり、音源から書き起こしたりして、文章にまとめる仕事です。相手の話のポイントをまとめて、何を伝えるのか編集する力が必要です。

LP(ランディングページ)の文章作成

商品を売るページの説明文やキャッチコピーを作ります。 「買いたくなる言葉選び」が大事で、ある程度の知識と経験が必要です。

メルマガ・LINE配信文

登録している読者に向けて情報発信する文章です。興味を引く書き出しや構成がカギとなります。こちらもライティングの知識が必要で少し高度な文章スキルが求められます。

難易度★★★

コピーライティング

商品やサービスの魅力を一言で伝えるお仕事。 人の心を動かす言葉選びのセンス&経験が求められます。

セールスライティング

商品を「売る」ための文章です。 ターゲットの心理の理解やマーケティングの知識が必要です。

書籍・電子書籍の執筆

自身の書き下ろしや依頼者の代わりにライターが文章を書く「ゴーストライティング」などもあります。 構成力・ストーリー力・文章量すべてが必要になります。

ホワイトペーパー・専門記事

企業が法人向けマーケティングに使う資料(ホワイトペーパー)や業界知識をもとにした解説記事など、専門性が高く、正確さが求められるものです。難易度はかなり高めですが、ライターとしてステップアップが見込めるお仕事でもあります。

「ライターはオワコン」って本当?その理由と誤解

ライターというお仕事の全体像がわかったところで、気になるのは「ライターってオワコンなの?」という噂です。「ライター」と検索すると、そんな情報出てきませんでしたか?

ここでは「ライターがオワコン」と言われる理由についても触れておきます。

クラウドソーシングの低単価の話

よく言われることとして、ライターは始めやすいけれど、その分単価が低くて疲弊しやすいということです。

文字単価0.5円以下のお仕事も多く、2,000文字書いても200〜1,000円にしかなりません。

ただ、ここは自分自身のスキルアップや経験を積んでステップアップすることで、解決できる問題でもあります。

AIで書ける時代になってきた?

もう一つネックなのが生成AIの進化です。

AIによって、人の仕事が奪われる。ライティングもその一つだ。というような話をどこかで耳にした方も多いのではないでしょうか。

現状AIの書いた文章自体はとても精度がよく、多少の手直しをすればそのまま掲載できるようなものもあります。

だけど…それって本当に「終わり」なの?

生成AIで文章が書けるなら、ライターって必要ないじゃん?って思いますよね。

でも本当にそうなのでしょうか?次の章で詳しく検証します。

実はチャンス!AI時代に求められるライターとは?

AIでは書けない文章がある

AIで書ける文章があると同時に、AIには書けない文章もあります。具体的には以下のようなものです。

  • 現場への取材やインタビューが伴う文章
  • 実体験やレポート
  • 自分の意見を主張する文章
  • 読者に寄り添う文章

人間のリアルがにじむ文章は、AIが苦手な分野です。

企業がライターに求めている本当の価値とは?

AIで書ける文章があるからこそ、その分人間にしかできないことが重要視されるようになっています。

各企業がライターに求めることも近年急速に変化しているのです。

具体的には、

  • 読者の行動を引き出すこと
  • 専門的なことを、ターゲットがわかる言葉に翻訳できること
  • 取材やインタビューから企業の想いやブランドを、読者に届けること
  • 社内にいない“第三者視点”でのアウトプット

などが挙げられます。

これからの時代に必要とされるライターの特徴5つ

AIの進化が著しいこれからの時代でも、ライター自体がいらなくなることはありません。ただし企業から必要とされるライターは限られてくると思います。

では実際にどんなスキルがあれば、ライターとして生き残れるのでしょうか。

調べる力とまとめる力

AIでさまざまな文章作成が可能になったとしても、それらをそのままコピペして使えるわけではありません。

内容が正しいか、根拠があるかどうかや、AIが出してくれた膨大な情報をどんな視点でまとめるのかなどはライターに引き続き求められてきます。

読みやすい構成を考える力

AIに構成を考えてもらうこともできますが、ターゲットとする読者に対して「この構成で理解してもらえるか」「途中で離脱せずに最後まで読んでもらえるか」を考え直す力がライターには求められます。

自分の体験を伝えられる人

AIが作った文章が主であっても、その中に自分の体験から言える一次情報を入れられるかがとても大事になります。ノウハウだけの投稿なら、誰でもすぐにAIを使って文章が作れますが、オリジナリティを出すことはできません。

心を動かす言葉を選べる人

これはAIに聞いても案を出してはくれますが、どんなターゲット層なのか、どんな嗜好があるのかによってどんな言葉がその人の心を動かすかは変わってきます。

ターゲットによってその言葉やニュアンスを変えていくことがライターに求められるのです。

AIとうまく付き合える人

ここまでの話をまとめると、究極AIをうまく使える人が今後残っていくライターです。ただ単に文章を書くだけであればすぐにAIに仕事を奪われると思います。

一方でAIを使うことで、業務効率化が図れて、ライターとしての仕事が時短になります。

それはイコール本来注力すべき箇所に人間が集中でき結果的にパフォーマンスが爆上がりするということです。

リサーチやターゲットの心情理解について、自分の考えをAIに話しフィードバックをもらうことで、自分にはなかった新しい視点をもらえたり、文章の深みが広がることもあります。

AIにどんな言葉を語りかけるかで、出してくれる文章やアイデアも変わります。ライターに求められるのはAIから精度の高い文章を引き出す質問力でもあります。

うまく使いこなすことでAIが最高のライティングパートナーになるのです。

どんな人がライターに向いてる?

改めてライターという仕事の重要性がわかったところで、ライターに向いている人について解説します。

事務・経理の経験が強みになる

まず今まで事務や経理の仕事をしてきた人は、その経験が強みになります。

小さなミスが致命的だったり、慎重さが求められる仕事で培った堅実さや正確さは、ライターとしても重要なスキルです。

誤字脱字のチェックや掲載している情報の正確性は、信頼につながります。

コツコツ作業が好きな人

ライターの仕事は、キラキラしていてクリエイティブなイメージがありますが、実際はかなりコツコツ地道な作業になります。

検索で上位表示されるキーワード選定や、インタビュー記事の文字起こしから編集、文章チェックまで、細かい作業を何度も繰り返すことが多い仕事です。

独自の視点で何かを生み出すことが得意な人よりも、コツコツとリサーチをしてわかりやすい文章を作る堅実な人に向いています。

人の役に立つことが好きな人

どんな文章にも、必ず読者がいます。文章を書くということは、読む人の求めていることや抱えている悩みを想像し、その人の役に立つような情報を届けるということです。

誰かの役に立ちたいという思いがある人には、やりがいを感じられる仕事になるでしょう。

自分の気持ちを言葉にするのが好きな人

例えば日頃から手紙を書いたり、感謝の気持ちをメモなどで伝えることが好きな人やSNSで日々の出来事や思いを発信することが好きな人にはライターが向いています。

文章によっては自分の視点や一次情報を入れることが必要だからです。

未経験から始めるには?小さく始める一歩をご紹介

いかがですか?少しライターという仕事に興味は湧きましたか?そんなあなたには、未経験でも取り組みやすい仕事を紹介します。小さな一歩から始めてみましょう。

体験談やレビューなど書きやすいジャンル

まずは気軽に挑戦できるものとして、商品のレビューや体験レポートを書く仕事があります。単発の仕事もありますし、試しに文章を書いてみたいというときにぜひやってみてください。

子育て・家事・節約のエピソードなどを募集していることもあるので、あなたの日常を活かせる案件もありますよ。

初心者向けのクラウドソーシング案件例

上記に加えて、取り組みやすい案件をいくつか例に挙げます。

アンケート記事

「〇〇についてどう思いますか? 300文字で」

「AとBの商品、どっちを選ぶか理由を教えてください」

というような指定したテーマに合わせて、自分の意見を書く仕事です。

まとめ記事・調査記事

よくある「おすすめ〇選」系の記事です。ある程度型が決まっているので、初心者でも書きやすい案件です。

商品紹介や体験記事などに慣れてきたら、長文ライティングとして挑戦するのにちょうどよいですよ。

SNS用の文章作成

インスタグラムのキャプション作成やXの投稿文作成などです。

短い文章から挑戦したい方は、実績を積むのに最適です。トレンドをキャッチする能力やスピード感が必要ですが、その分スキルが身に付く速度も速くなります。

スキマ時間でできる在宅ワークとして

これらのライター業務は短時間や単発から始められるものがほとんどです。いきなりライター1本で生きていくことを選ばなくても、まずは副業から始めやすいのも特徴です。

まずは小さな案件からやってみて、ライターとして独立できる目処が立ったらフリーランスへ転身するという流れも作りやすいと思います。

「AIがあるからこそ」あなたの言葉に価値がある

ライターは始めるハードルが低いからこそ、ライバルも多く、その上AIの登場で作業自体なくなっていく傾向があります。

でもだからこそ、本当に必要なライターが重宝される時代が来るとも言えます。

「ライターはオワコン」と言っている人たちがどんどん辞めていく中で、今回ご紹介した今後求められるスキルをしっかり磨いておけば、企業から手放したくないライターになれる可能性は大です。