「インスタアカウントが乗っ取られた!」
気づいたときには、顔が真っ青になりますよね。
すぐにパスワードを変更したり、インスタに通報したりして、なんとかアカウントを取り戻した方もいるのではないでしょうか。
そして残念ながら、アカウントは戻ってこず削除する形になった方もいるでしょう。
どちらにせよ、今後はさらにセキュリティを強化したいところですよね。
今回はアカウントの乗っ取りを防ぐために有効な二段階認証について解説しています。
実はこの二段階認証、予備知識がないまま設定に進んでしまうと後悔することになります。
ぜひ最後までしっかり読んでから、設定してくださいね。
インスタの二段階認証とは?仕組みと必要性をわかりやすく解説
「二段階認証」って言葉は聞いたことがあるけど、実際どういう仕組みなの?
そんな疑問をお持ちのあなたに、まずはその仕組みを解説します。
ID・パスワードに加え、追加の認証コードでセキュリティを強化する仕組み
アカウントを守るために、基本的にはIDとパスワード設定しますよね。まずは他人に予測されにくい文字や数字を組み合わせたパスワードの設定が重要です。
さらにそれに加えてセキュリティを強化する方法が二段階認証です。
ログイン時にIDとパスワードの入力に加えて、認証コードの入力を追加することによってセキュリティを強化しています。
なぜ今、二段階認証が必須なのか?
2024年の調査では、乗っ取りや不正ログインの被害が国内外で急増していることが判明しました。
とある自治体では2025年の1月だけでも、県警に13件のインスタグラムの乗っ取り被害が報告されています。
それだけ社会問題になっているのです。
特に個人事業主・インフルエンサー・副業アカウントなどは標的にされやすいので、2段階認証は必須設定と考えておいた方がよいでしょう。
インスタの二段階認証|3つの認証方法
では早速、具体的な設定方法をわかりやすく解説します。
設定方法は3つあります。まずはそれぞれの特徴と違いを知り、どれを選ぶのかを決めてから実際の設定を始めましょう。
1.認証アプリによるコード認証
まずは認証アプリを使ったコード認証です。新たに認証アプリをダウンロードする必要があります。
インスタグラムにログインする度に、新しいログインコードを生成してくれるので、そのコードを入力する方法です。
Google Authenticator、Duo Mobileなど
インスタグラム公式がおすすめしているアプリは「Google Authenticator」「Duo Mobile」などです。
セキュリティ強度が高く、推奨される方法
認証アプリを使った認証方法はインスタグラムの公式も推奨している、セキュリティ強度が高い方法です。
1つのアカウントに複数のデバイスを関連付け、それぞれのデバイスでログインコードを取得できるため、チームで運用している場合でも手間がなくおすすめです。
2.SMSコード認証
一番馴染みがある電話番号を利用した認証方法です。パッと見ると、この方法がとっつきやすく感じますよね。
電話番号を利用し、SMSでコードを受信
登録している自分の電話番号に、SMSでコードを送信し、送られてきたログインコードを入力する方法です。
手軽だが、セキュリティ面で注意が必要
他のサービスでも使ったことがある人が多いので、手軽さからこちらを設定する方が多いですが、セキュリティ面では注意が必要です。
3.WhatsApp認証
「WhatsApp」という聞きなれない方法です。「WhatsApp」はMeta社が提供する無料のチャットアプリのこと。
日本で言う「LINE」のようなものです。
日本人には馴染みがありませんが、世界では20億人以上が利用していると言われています。
WhatsAppアプリを利用してコードを受信
WhatsAppアプリに登録している電話番号を入力すると、WhatsAppアプリにログインコードが届きます。
こちらを入力するとログインができます。
日本では利用者が少ないため、注意が必要
世界では主流のアプリですが、日本では馴染みなないのが現状。基本的には、海外ユーザー向けの選択肢なので、日本人が使うには不便と感じるかもしれません。
3つの認証方法の違いとおすすめの選び方
セキュリティの強度比較
セキュリティ強度の違いを表にしました。
認証方法 | セキュリティ強度 | 特徴 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|---|
認証アプリ(Google Authenticatorなど) | ★★★★★(最も強い) | スマホ内のアプリで認証コードを発行 | – 高セキュリティ- オフラインでも使用可能- ハッキングされにくい | – アプリの事前インストールが必要- 機種変更時の引き継ぎが必要 |
SMS認証 | ★★☆☆☆ | 電話番号あてにSMSでコードを送信 | – 設定がかんたん- スマホだけでOK | – フィッシングやSIMスワップ詐欺のリスク- 海外でSMSが届きにくい場合あり |
WhatsApp認証 | ★★☆☆☆ | WhatsAppアプリでコードを受信 | – 海外ユーザーには便利- データ通信でも受信できる | – 日本では非推奨- アプリ未使用だと使えない- SMS同様のセキュリティリスク |
セキュリティの高さで選ぶなら断然認証アプリに軍配が上がります。
初心者・ビジネスアカウント別おすすめ
次にユーザーごとのおすすめを表にしました。
ユーザータイプ | おすすめ認証方法 | 理由・ポイント |
---|---|---|
初心者(個人・副業初心者) | 認証アプリor SMS | – 認証アプリが最も安全- 設定が難しいと感じる場合はSMSからでもOK |
ビジネスアカウント(インフルエンサー・PR案件・店舗公式) | 認証アプリ(推奨) | – 高度なセキュリティが必須- 乗っ取り被害のリスクを最大限に減らせる |
海外ユーザー(WhatsAppユーザー) | – 海外ではWhatsApp利用者が多い- SMSより安定して受信できる場合も |
初心者の場合は、まずはSMSでも多少セキュリティは高くなりますが、迷った場合は認証アプリがおすすめです。
認証アプリ vs SMS vs WhatsApp
総合的な結果は以下の通りです。
日本人ユーザーなら初心者でもビジネス利用でも、認証アプリが最もおすすめです!
ランク | 認証方法 | 総合評価 | 理由・ポイント |
---|---|---|---|
🥇 1位 | 認証アプリ(Google Authenticator等) | ★★★★★(最強) | – セキュリティが最も高い- フィッシングや乗っ取りリスクが低い- オフラインでも使用可能 |
🥈 2位 | SMS認証 | ★★☆☆☆ | – 設定がかんたんで初心者向き- ただしSIMスワップ詐欺やフィッシングリスクが高い |
🥉 3位 | WhatsApp認証 | ★★☆☆☆ | – 海外ユーザーには便利- 日本では利用者が少なく非推奨- SMSと同等レベルのリスク |
インスタの二段階認証の設定手順
認証方法の選び方がわかった上で、実際の設定に移りましょう。
「アカウントセンター」から「パスワードとセキュリティ」へ進む
プロフィール画面右上の3本線マークをタップします。

「アカウントセンター」をタップ。

「パスワードとセキュリティ」をタップ。

「二段階認証」を選択し、希望の認証方法を設定
「二段階認証」をタップ。

アカウントが複数ある場合は、設定するアカウントを選んでタップ。

認証方法を選択します。

各認証方法の具体的な設定手順
認証アプリ
認証アプリを選択して「次へ」をタップ。

設定の手順が表示されるので、指示に従って進めます。

1.認証アプリをダウンロード
今回は「Google Authenticator」を使いました。
グーグルアカウントをお持ちの方であれば、すぐに設定できます。
まずはアプリを調べてダウンロードします。

グーグルアカウントでログインしたら、こちらの画面が表示されます。
「コードを追加」をタップします。

認証システムのコードの追加方法はどちらでもOKですが、「QRコードをスキャン」するのが面倒なので「セットアップキーを入力」をタップします。

アカウント情報の入力画面が表示されるので、必要項目を記入していきます。

「アカウント名」はインスタグラムのアカウント名です。
「鍵」は先ほどの認証設定画面に表示されていた「キー」をコピペします。
「鍵の種類」は「時間ベース」を選び、「次へ」をタップ。
ログインコードが生成されます。

2.インスタグラムの設定に戻る
「コードを入力」画面が表示されるので、認証アプリで生成された6桁のコードを入力します。

これで設定完了です。
次回ログイン時から、その都度認証アプリで生成された6桁のコードをコピペして認証することになります。
SMS認証
「SMSまたはWhatsApp」を選択し「次へ」をタップ。

「電話番号を追加」画面が表示されるので、入力します。

入力した電話番号のSMSにメッセージが届くので、開きます。

開くと6桁のログインコードが記載されているので、コピーしてインスタの設定に戻ります。

ログインコードを入力して「次へ」をタップすると、設定完了です。

次回ログイン時からは、毎回SMSにログインコードを送信してコピペすることになります。
インスタの二段階認証に関する注意点
2段階認証が設定できたら一安心ですが、注意点もあるのでご紹介します。
認証アプリの引き継ぎ(機種変更時)
スマートフォンの機種変更をする場合の注意点です。認証アプリ自体も引き継ぎをしなくてはなりません。
機種変更の際は旧端末で設定を行なう必要があります。
移行方法は各アプリによって違います。
「Google Authenticator」 の場合は、メニューバーを開くと「アカウントを移行」が表示されるのでタップして指示に従って進めます。

SMSのみ設定のリスク
SMSでの設定は手軽である一方、他の方法に比べてリスクが高くなるので注意が必要です。
主なリスクをまとめました。
リスク | 説明 |
SIMスワップ詐欺 | 攻撃者が携帯キャリアをだまして、あなたの電話番号を自分のSIMカードに移してしまう手口 |
電話番号の乗っ取り | 電話番号を変更・譲渡した際や中古番号の場合、前の利用者のアカウントにアクセスされる危険がある |
SMSの盗聴や傍受 | 特に公衆Wi-Fi利用時や一部の国では、SMS内容が盗聴される可能性がある |
SMS遅延や未達 | 海外渡航時やキャリア障害時にSMSが届かずログインできなくなることも |
電話番号の漏洩 | 電話番号が第三者に漏れると、スパム・詐欺SMSやフィッシングの標的にされやすい |
インスタグラム公式でも他の方法(認証アプリ)を推奨と明記しているので、特別な理由がない限りはSMS認証は避けた方が無難です。
バックアップコードの保管方法
もしも、認証アプリが使えない場合でも、予めバックアップコードを保管していた場合はログインが可能です。
バックアップコードの保管方法を解説します。
まずインスタの2段階認証の画面に進み「その他の方法」をタップします。

「バックアップコード」をタップします。

バックアップコードが表示されるので、こちらを保存しておきましょう。
二段階認証を解除する方法と注意点
最後に二段階認証を解除する方法をお伝えしておきます。セキュリティをバッチリにしても、結局煩わしさから解除する人も少なくありません。
ご自身のアカウントの使い道によって、面倒でもセキュリティをアップするか、スムーズなログインを優先するかは変わります。
解除手順
インスタの二段階認証設定画面を開き、「認証アプリ」ボタンをスライドします。

「オフにする」をタップすると、解除できます。

解除時のリスクと注意点
解除した後はリスクが高くなるので、以下の点に注意してください・
- アカウントの安全性が下がる
- 解除後すぐに不正ログインされる事例もある
- 解除後、他の端末からも二段階認証が無効になるため、知らない端末のログインがないか必ず確認。
- バックアップコードや認証アプリ情報は無効になる
- 再設定する場合はもう一度最初から二段階認証の設定が必要になる
【まとめ】安心してインスタを使うために今すぐ設定を
今回はインスタの二段階認証の設定方法と選び方をお伝えしました。
安心してインスタを使うためには、「認証アプリ」での認証をおすすめします。